アトピー性皮膚炎の症状が出ている時でも「サウナって試してもいいのかな?」「もしかしてアトピーが改善するかも?」と考える方は少なくありません。
しかし、かゆみや炎症がある敏感な肌にとってサウナは諸刃の剣にもなります。
アトピーでかゆみや炎症がある方がサウナを利用する際の注意点をカイロオフィス神戸快癒館の実例をもとに徹底解説いたします。
安全にそして上手にサウナと付き合うためのヒントをお届けいたします。

1. サウナが、かゆみと炎症のあるアトピー肌に与える影響とは?

サウナの熱は血行促進や発汗を促す効果があります。
これらは健康な肌にとっては多大なメリットとなることが多いものの、かゆみや炎症のあるアトピー肌には異なる影響を与える可能性があります。
実際に神戸快癒館を利用されている方にも「血行が良くなり汗をかいて痒くなる」と言う経験を持つ方は多くいらっしゃいます。
この影響を理解することは、サウナ利用の可否を判断する上で極めて重要です。
1. サウナの温熱効果と血行促進
体が温まることで血行が良くなることは一般的に良いこととされています。
しかし、炎症が起きている部位においては、血流の増加がかゆみや赤みを一時的に悪化させる可能性があります。
血管が拡張し炎症性物質が患部に集まりやすくなるため既存の炎症反応が増強されることがあります。
特に発熱や熱感を伴うような強い炎症がある場合には、サウナでの加熱でその状態をさらに悪化させるリスクを考慮する必要があります。
2. 汗をかくことのメリット・デメリット
発汗は体内の老廃物排出や体温調節に不可欠な生理現象です。
また、汗には天然保湿因子(NMF)の原料となる成分が含まれており、肌のうるおいを保つ効果が期待されされます。
しかし、アトピー体質の場合は、汗そのものが刺激となり、かゆみを誘発することがあります。特に汗に含まれる塩分やアンモニア、乳酸などが肌に残り続けると刺激物質となり、皮膚のバリア機能が低下しているアトピー肌では、乾燥やかゆみをさらに悪化させる可能性もあります。
汗をかいた後の適切なケアが必ず必要になります。
3. サウナの乾燥が肌に与える影響
ドライサウナのような高温低湿の環境は、肌の水分を急速に奪い去る傾向があります。
アトピー性皮膚炎の方の肌は、もともと皮膚のバリア機能が低下しており、乾燥しやすい状態になります。
このような状態でサウナによるさらなる乾燥に曝されると肌の水分量が極端に減少してかゆみを一層強くする可能性があります。
乾燥は皮膚の炎症を悪化させる要因の一つであり、既存のかゆみや炎症を悪化させるリスクを十分に認識しておく事が必要でしょう。
カイロオフィス神戸快癒館では自分に合った保湿が必須だとお伝えしています。
2. アトピー改善を期待するサウナの入り方:炎症期は特に慎重に
当たり前の事ですが、かゆみや炎症が強い時期はサウナの利用は避けるのが賢明です。
無理にサウナに入ることによって、症状が急激に悪化するケースがあります。
症状が比較的落ち着いてきた際にサウナを試したい場合は、以下の点に細心の注意を払う必要があります。
1. 【最重要】自分のアトピーの状態を把握する
現在の肌の状態(炎症の有無、かゆみの程度、乾燥具合、皮膚の亀裂やただれの有無など)を正確に把握することが大切です。
皮膚の状態は日々変化するため、サウナに入る直前にも必ず確認してください。
少しでも炎症やかゆみが強い場合や、皮膚に傷やただれがある場合は無理にサウナを利用しないで下さい。
ご自身の肌と向き合ってその声を聞くことが、安全なサウナ利用の最初のステップとなります。
2. 炎症が落ち着いてきた時におすすめのサウナ入浴法
アトピー体質の方がサウナに入る際には、炎症やかゆみがほとんどなく比較的落ち着いた状態の時に限定してください。
症状が安定している時期を選んで細心の注意を払って利用することが肝要です。
カイロオフィス神戸快癒館に通われている方の中にも、少し症状が落ちついたのでサウナに行って悪化してしまった方もおられますので、ここは特にご注意して行動して下さい。
2-1. 短時間・低温から始める
サウナに慣れていないアトピー肌の方は、まず5分程度の短い時間から始めてから肌の反応を慎重に観察して我慢をせずに異常を感じたらすぐに中断することが重要です。
温度も通常より低めの設定(例:60〜70℃程度)を選ぶことが肌への負担を軽減するために有効です。
高温は刺激が強すぎるため避けるべきだと思います。
2-2. スチームサウナやミストサウナを選ぶ
実はドライサウナのような高温低湿の環境は肌の乾燥を促進するため、アトピー肌の方には不向きです。
それよりも湿度が高いスチームサウナやミストサウナは、乾燥による肌への負担が比較的少なく、ゆっくりと体を温めることができます。
蒸気で肌が潤う感覚があるため肌への刺激を抑えつつリラックス効果を得やすいと言えます。
ただし、スチームサウナやミストサウナでも長時間の滞在は避け、肌の様子を常に確認してください。

2-3. サウナの種類とアトピーへの影響
サウナにはいくつかの種類がありそれぞれがアトピー肌に与える影響も異なります。
ご自身の肌質や症状に合わせて適切なサウナを選ぶことが重要です。
1. ドライサウナ:炎症期は避けるべき
一般的に「サウナ」と聞いて思い浮かべるのは高温(80〜100℃以上)で、湿度が低いタイプです。この環境は肌の水分が急速に奪われやすく、かゆみや乾燥を悪化させる可能性が非常に高いです。
皮膚のバリア機能が低下しているアトピー肌にとっては大きな負担となるため、炎症期はもちろんのこと症状が安定していても極力避けるべきでしょう。
2. スチームサウナ・ミストサウナ:比較的穏やか
室温は40〜60℃程度と比較的低く湿度が高いのが特徴です。
蒸気に包まれるため肌が乾燥しにくくて肌への刺激が比較的少ないとされています。
ゆっくりと体を温める事が出来るため、アトピー体質の方には比較的おすすめできるタイプです。
ただ施設によっては清掃が行き届いていない場合もあるため、清潔な環境を選び長居は避けるようにしてください。
3. 遠赤外線サウナ:じんわり温める
遠赤外線によって体の内部からじんわりと温めるタイプのサウナで、室温はドライサウナほど高くなく、湿度は比較的保たれていることが多いです。
直接的な熱による刺激は比較的少ないとされていますが、発汗作用はあります。
こちらも肌の反応を見ながら短時間から試すようにしてください。
肌に直接熱源が当たるような配置の場所は避けて、均一に温められるタイプを選ぶのが良いでしょう。
3. アトピー持ちが避けるべきサウナでのNG行動:かゆみ・炎症悪化の引き金に

かゆみや炎症があるアトピー肌にとってサウナでのNG行動は症状を悪化させる直接的な原因となりかねません。
これらの行動を避けることで肌への負担を最小限に抑えることができると考えます。
1. 長時間の入浴は避ける
サウナルームに長時間滞在すると体温が過度に上昇し、それによってかゆみが誘発されやすくなります。
また、大量の汗をかき続けることで肌が乾燥しやすくなり、炎症が悪化するリスクも高まります。
アトピー肌の方は短時間(5〜10分程度)で切り上げることを常に心がけ、肌の様子を見ながら休憩を取ることが重要で無理は絶対に禁物です。
2. 熱いお風呂やシャワーは避ける
サウナ後や入浴の際には熱すぎるお湯は、肌のバリア機能を著しく損ないます。
熱いお湯は皮膚の天然保湿因子や皮脂膜を洗い流し乾燥を進行させ、かゆみや炎症を悪化させる原因となります。
必ずぬるめのお湯(体温よりやや低い38℃以下が目安)で優しく洗い流すようにしてください。
シャワーの水圧も強すぎないように注意する事が必要です。
3. 激しいゴシゴシ洗いは厳禁
入浴時やサウナ後にタオルやブラシで肌をゴシゴシと擦る行為は、当然ですがアトピー肌にとっては非常に大きな刺激となります。
摩擦は皮膚の炎症を悪化させてかゆみを誘発し、さらには皮膚のバリア機能を破壊してしまいます。
添加物が入っている可能性があるのでサウナに備え付けの石鹸は使用せずに、洗い流す際もシャワーを直接当てるのではなく手で水をかけながら洗い流すなど刺激を最小限に抑える工夫が必要です。
4. サウナ後の保湿ケアを怠らない
サウナ後には発汗と乾燥により肌が非常にデリケートで乾燥しやすい状態になっています。
この時に適切な保湿ケアを怠ると一気に乾燥が進み、かゆみや炎症が悪化する可能性が高まります。
脱衣後できるだけ早く低刺激性の保湿剤を多めに塗布することが非常に重要です。
特に乾燥しやすい部位やかゆみが出やすい部位には念入りに塗布してください。
ワセリンやセラミド配合のクリームなど、ご自身の肌に合った保湿剤を選び丁寧にケアを行いましょう。
またサウナ後の飲み物にも注意が必要になります。
コーヒーが好きな方は、サウナ後に「冷たいコーヒーを飲みたい」という衝動に駆られることもあるでしょう。
アトピー体質の方が、コーヒーを飲む際に注意た方が良い点も多いので以下の記事を見て参考にして下さい。
アトピー体質でも大丈夫!コーヒー好きのアナタの正しく付き合う方法とは?
4. アトピーとサウナ:正しい付き合い方のポイント

アトピー性皮膚炎の症状を持つ方がサウナを安全に利用するために、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。
1. 体調と肌の声をよく聞く
何よりも大切なのは、自分の体調と肌の状態に常に意識を向けることです。
少しでも肌にかゆみや赤み、ヒリヒリ感などの異変を感じたらすぐにサウナから出て休憩しましょう。
体調が優れない日やストレスを感じている日は、サウナの利用を控える判断も必要となります。
心身のリラックスを優先して無理なく利用することが重要です。
2. アトピー改善の専門家との相談を忘れずに
サウナの利用について不安がある場合や、ご自身の肌の状態がサウナに適しているか判断に迷う場合はアトピー改善の専門家に相談してください。
サウナ利用の可否や利用する際の注意点についてアドバイスを提供してくれるはずです。
自己判断で症状を悪化させることのないよう専門家の意見を仰ぐことが非常に重要です。
3. 温泉施設選びのポイント
サウナがある施設を選ぶ際にはその施設の清潔さも重要なポイントとなります。
塩素濃度が高いプールのような施設や清掃が行き届いていない施設は、肌への刺激や雑菌感染のリスクを高める可能性があるので清潔で比較的刺激の少ない環境を選ぶことが大切です。
また多くの人が利用する施設では他の方への配慮も必要となります。
タオルの利用や汗を適切に拭き取るなどマナーを守ることも大切です。
5. まとめ:かゆみと炎症のあるアトピー肌と上手にサウナを楽しむために
アトピー性皮膚炎でかゆみや炎症がある場合にはサウナの利用は慎重に行うことが必要です。無理な利用は症状を悪化させる可能性が高くなり、むしろ肌トラブルを招いてしまうこともあります。
しかし、症状が比較的落ち着いている時に、適切な方法で短時間利用することでリラックス効果や血行促進といった恩恵を受けられる可能性も有るので、大切なのはご自身の肌の状態を正確に把握したうえで無理をしないことです。
「自分の肌の声をよく聞く」「無理はしない」「入念な保湿ケア」この3つの原則を忘れずに、サウナと上手に付き合っていきましょう。
少しでも不安を感じたり肌の異変を感じたりした場合は、カイロオフィス神戸快癒館に相談してください。
ご自身の健康と肌のために賢明な選択をしてサウナを楽しんでいきましょう。
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